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熊(ツキノワグマ)について

登録日: 2024/05/31

八風平キャンプ場に於ける熊の案内

1、生息域と出没地域
八風平キャンプ場は生息域のど真ん中(パニックになりにくい)
 どんぐり(ミズナラ・コナラ)を中心とした広葉樹の森のど真ん中に
 八風平キャンプ場はあり、大型野生動物をはじめ様々な動植物が暮らす
 豊かな自然に囲まれています。

 当然ながら熊も周りの森で生息しています。日頃から暮らしているところなので、
 餌場や逃げ道はよく心得ており、ヒトの側が注意して行動すれば熊がパニックに陥る
 ことは少ないと考えられます。

麓や都市部など生息域外縁ではパニックになりやすい
 一方餌を探したり、他の熊との競争で生息域から出てしまうと、ヒトや車があり
 行き止まりや壁にぶつかり、パニックに陥り防衛行動を引き起こしやすいです。
 またせっかく見つけた柿の木を防衛しようとしている場合もあるかもしれません。
 

2、キャンプ場と熊
熊はキャンプ場とそこに人がいることを知っていて遠慮している
 私どもがオートキャンプ場としてリニューアルオープンした6年前、
 敷地境界で作業をしていた管理人に気づいた母熊が速効で逃げ去り、
 そのあと2頭の子熊が「もんどりうって」追っかけて行きました。
 少なくともあの熊の親子は人をとても怖がっています。

 また当時見かけた脱糞(人がいないときにこそっと入ってウンチを残した)や
 五カ所にあった熊棚も更新されず、その後は一度も場内に侵入した形跡はありません。
 リニューアル前は7-9月だけの営業で、どんぐりの時期は熊の天下だったと思われ
 ますが、他所にもおいしいものがいっぱいあり、あきらめたものと思われます。

八風平の熊は人の食べ物のおいしさを知らない
 熊は人が美味しいものを持っていることを知らないのでしょう。
 これはお客様がゴミや食料の管理を徹底して夜間車両内保管などキャンプ場ルール
 をお守り頂いているおかげです。

 

3、熊事故回避策
出会い頭や誤解を与える行動を避ける
 八風平キャンプ場は50区画60台を収容するオートキャンプエリアが芝生や林間に
 広がり、その周りに散策路や野営地が点在します。
 オートキャンプエリアは人が暮らす場所ですが、散策路や野営地は動物たちの場所。
 そのため、
   野営地利用者は熊鈴着用(無料貸し出し)、周りに配慮しながら音出しOK
   オートキャンパーは夕暮れ以後や霧中での野営地散策はしない(除く野営泊)
 をお願いしています。


キャンプ場での食料・ゴミの管理を徹底する
 現在のところキャンプ場に熊が進入して食料を狙うということは考えられませんが、
 キツネ・ネコ・カラスは隙があれば安全なところへ持ち去り、後片付けはしません。
 それが重なるとヒトと熊の距離がだんだんと縮まってしまいます。
 そのため、
   炊事棟シンクへゴミを残さない(備え付け小袋に入れサイトへ持ち帰る)
   夜間は車両内保管(バイクなど難しい時は受付棟内保管)
 など ごみや食料の管理徹底をお願いします。
 また、アクセス道路周辺のゴミは適時管理人が回収しており、くれぐれも
 お帰りの途中でのゴミの投棄はおやめください。

 長期旅行中や連泊などでどうしてもゴミの持ち帰りがむつかしい時は、有料での
 ゴミ(分別)引き取りを行っていますが、出来るなら出発前に下ごしらえをするなどして
 ゴミの減量をお願いいたします。

4、熊を正しく怖がる
熊は怖いけれどいとおしい生き物、どんな暮らしをしているのでしょうか?
 【熊棚(くまだな)】---昼ね場所ではありません。
 キャンプ場周辺に五つもあった「熊棚」、管理人は「熊だな銀座」と呼んでました。
 木登り上手な熊はどんぐりが落ちて来るのを待ちきれずに、かなり上まで登って
 まだ青いどんぐりを枝を折ってむしゃむしゃ食べます(焼き鳥みたい)
 その枝をお尻に敷いて、また次の枝を手繰り寄せます。
 その結果、見上げるとコウノトリの巣のように棚状に枝が重なり合います。
 冬になり周りがすべて落葉しても、おられた枝の葉は落ちずに枯れ葉が目立ちます。
 
 木登りは上手でも、降りるのは苦手なやつも。
 おずおずとお尻から降りてきたり、下を向いて降りようとしてそのまま落っこちたり。
 
 【食生活】---何をたべたかすぐわかる
 犬と同じ「食肉目」に属する熊ですが、多くの個体は「ベジタリアン」。
 春は山菜、夏はイチゴ、秋はどんぐり。
 馬など草食動物は特殊なバクテリアが共存したり、牛にいたっては胃が4つもありま
 すが、それらに比べ熊のおなかはあまり変化せず、結果的にいつも「ゆるい(軟便)」
 食べたものがそのまま出てくる。ということで、
 夏はベリージャム、秋はピーナッツクリーム を落としてゆきます。

 【冬眠のタイミング】
 しばしばニュースで「凶作により熊が里に現れる」と流れますが、その際、
 「おなかが減っては冬眠できない」との説明が加わることも。
 一方、食物から得られるエネルギーより探すのに使うエネルギーが大きいなら
 おきらめが肝心。という考え方もあるそうで。
 どちらが正解かはわかりませんが、「探しても無駄そうだから寝るしかなっか」
 というのに親近感がわきます。

 

熊目線で考えてみる (一般的な話になりますが)
 熊はヒトが怖い。
 それが至近距離で急に現れればびっくりして手を出すかもしれない(防衛本能)

 ・春先、山菜を食べていたら、急に人が現れた。
 ・藪の中に隠れてヒトをやり過ごそうとしていたら、急に藪の中に入ってきた。
 ・子供を木の上に逃がして遠くで見守っていたら、ヒトが子供の方へ近づいていった。
 ・ヒトから逃れようとしたら三方行き止まりで、唯一の逃げ道からヒトが来る
 ・キノコの豊作場所に陣取っていたら、ヒトが横取してきた。

 自然の中に分け入る時は、そこで暮らしてる生き物たちに敬意を払いながら、
 ヒトの存在を示すと同時に、物音やにおい(獣臭)に注意し不意の接触を避けましょう。


「におい」はバラ色
 私たちは目で外界を見て、写真に想い出を残します。
 でも熊たちは「におい」で外界を見ています。
 「ヒトは怖い」という気持ちが、「バラ色のにおい」で簡単に上書きされ、かつ
 その記憶は容易にはリセットできません。

 一旦 ヒトの出すゴミや食料の味を覚えてしまうと、場合によっては自然界の食料より
 おいしいと思え、ゴミやそれを運んでくるヒトに執着するようになります。
 
 ですから、絶対に熊にゴミ・食料の味を覚えさせない、そのためには、すべての
 野生動物(ネコ・キツネ・イノシシ・カラスなど)に一度たりとも食料を盗まれない
 ようにしなければなりません。

 八風平キャンプ場でも数は少ないですが、残念ながら
 ・片付けは朝します。
 ・洗い物は朝します。
 ・ゴミはテント内に保管しました。
 などのお話を聞きますが、これはいずれも野生動物を呼び込む可能性があり、
 ルール違反です。
 ※熊など野生動物と共存し、キャンプ場を末永く楽しんでいただくためにも

  ぜひルールをお守りください。

5、万が一の時
熊に遭遇したら
 一般に次のようなことが言われています。
 ・こちらの存在を示す(一定離れているばあい)
 ・後ろ向きにならない
 ・走らない
 ・高い声で騒がない
 ・低い声で話しかける
 ・寝たふりはしない
 ・頭部と腹部を守る

 命に係わる事柄であり、原則はご自分でお調べください。
 車や建物があればすぐに避難を


撃退スプレー(カプサイシンスプレー)はもろ刃の剣
 使用に際しては、十分習熟してください。
 (最後の手段、誤るとご自身の被害大)
 (出会い頭には間に合わない・・不断の準備が必要)

 ・風上に陣取る
   山中で熊にずっと付け回された際
   冷静に風向きを把握する

 ・5mまで我慢(製品により異なる)
   果たして我慢できるでしょうか?

 ・1秒づつ小出しに使う(マニュアルに従う)
   相手の動きを冷静にも極めてください。

 ・有効期限厳守
   正規ルートで十分期限があるものを入手ください。

 最後の頼みの綱ではありますが、「これさえあれば大丈夫」といった
 安易な気持ちで山に分け入ることはお勧めしません。


八風平キャンプ場 管理人 2024/5/31(金)
※本日の全国ニュースで地元住民宅熊侵入のニュースを受けて