梅雨の山は、ふしぎな表情を見せてくれます。
晴れていても、ふと雲が湧きあがるような午後。森の奥からミストが流れ、空気がやわらかく変わります。
霧と晴れ間が交互に訪れ、雲の生まれる瞬間に出会えることも。
そして鳥の鳴き声に、ふと時間を忘れるような――そんな静かな季節です。
キャンプ場の庭では、今、紫陽花やスモークツリーがしっとりと見頃を迎えています。
淡い色を重ねる花たちは、雨の季節にしか見せない表情をそっと見せてくれます。
ニゲラなどの草花やハーブの葉先には、小さな雫がそっと揺れていて、
朝露や雨あがりの静かな輝きを美しくしてくれます。
そして――ラベンダーが咲き始めました。
Bサイトの脇ではイングリッシュラベンダーが香りを立て始め、
ハーブ園ではレモンマリーゴールドが、初夏の彩りを添えています。
にぎやかな夏が来る前の、ほんの短い“しずけさの季節”。
自然の呼吸に、ぜひそっと耳を澄ませに来てください。